学会をどう選べばよいのか?
目次
学会ってなに?
200以上もある日本の教育関連学会の中から、自分にぴったりのものを選ぶことは容易ではない。学会員の規模も10名未満から数千名と幅広く、教育全般をテーマとする学会もあれば特定の分野を探求するところもある。学会の多くは大学の枠を超えて結成されているが、大学内の学部・研究科や研究室の中で設立されたものもある。
別の記事で詳しく紹介するが、教育系学会は雨後の筍のように乱立しており、近年は教育研究の具体性・実践性が殊更高まってきている。学会の趨勢から教育研究のトレンドをある程度読み解くこともできるだろう。例えば、アクティブ・ラーニング、シティズンシップ、STEMのような、既存学会の分科会として設定されがちな概念レベルの話題が、近ごろは1つの学会として独立するようになってきた。
大学院生や教育関係者のほとんどは、大学の指導教員や研究室の先輩が所属している学会に入るか、知り合いの紹介をうけて学会の存在を知る。J-ERNが網羅している教育系学会の一覧を見てみれば、初めて名前を耳にするものが数多くあるだろう。私たちは狭いコミュニティの中で蛸壺化した議論に熱中していることが往々にしてある。
とはいえ、学会の恩恵は決して少なくはない。学会に所属することのメリットはいくつもある。
・年に1回から数回ほど開催される研究大会のときに自分の研究内容のフィードバックをもらう
・新たな知識に触れる
・研究仲間を作り交流する
・業績を稼ぐ
・研究者間の深い議論を通じてテーマの本質を探究し知識の最前線を拓く
・学術雑誌をいちはやく手にしてその分野の研究成果を知る(学会によっては論文のウェブ公表は1年後といった規則を設けている)
・博士論文等の書籍化をするときに出版助成をしてくれる
・若手研究者や研究者志望の大学院生等の育成のための企画やイベントに参加できる
・研究プロジェクト・教育実践に必要な経費助成をしてくれる、ただし審査やテーマ指定が伴う場合がある
・学会関連分野の大学教員等の公募情報をお知らせしてくれる
学校現場で働く教職員の中には、学会に所属し、自らの教育実践を報告したり、大学院生として研究発表したりしている者もいる。だが、大多数の教職員は学会とは縁がなく、勉強会や研究会のような個別具体的な実践の改善に焦点を当てた学習のほうが好まれる。明らかに誤解だが、実践とは程遠い空理空論に終始し、難解なうえに役に立たないイメージが教育系学会にはあるのかもしれない。
学会選びの注意点
学会選びにおいて注意すべきポイントの1つは、学会間に基本的な上下関係はないことだ。役職にでもついていない限りは、ある学会に所属しているだけでは何も名誉にはならない。会員数が多いほうが特段優れており、必ずタメになる学会ともかぎらない。ただし、日本の教育系学術雑誌にはインパクトファクターがない代わりに、会員数が多く、教育研究をしているなら誰もが聞いたことのある学会の学術雑誌のほうが、精密な査読に努め、引用したいと思わせるような良質な論文を世に送り出している傾向がある。したがって、学術雑誌に論文として投稿することまで視野に入れ、研究職や業績上の成功を希望しているなら、比較的規模の大きな学会で活動することには一定のメリットがある。
その一方で、最初は業績を気にしない者や、それをあまり望んでいない者もいる。研究大会の発表者と参加者のいずれの立場であれ、大会参加の満足度や、研究および実践の発展において重要な因子になるのが「誰と交流できるか」である。一生懸命準備をして発表に臨んだとしても、誰からも質問やアドバイスがもらえないのであれば研究にほとんど進展がみられず、業績が増えるだけだろう。逆に、参加者として参加したときに、自分の気持ちを晴れやかにしてくれるような優れた発表者に出会ったならば、大会に参加した価値があったと思える。そのため、大規模な学会よりも小規模な学会のほうが深い議論ができるとか、特定のテーマに特化した情報交換できるという論調もあるが、これは正しくない。学会の規模ではなく、その学会に誰が所属し、研究大会に誰が参加しているかのほうがはるかに重要なのである。
言ってしまえば、自分が抱いている目的の達成に適した学会を選び関わることが何よりも大切である。どの学会に所属するのか、どの学会の研究大会に参加するのかを決めるのに使う規準の重みづけは、目的しだいで大きく変わってくる。そこでこの記事では、どこの学会の研究大会に参加・発表するのかを決めるさいに役立つ規準を紹介しよう。
一部のサイトは、よい学会の選び方を決めるときに学会の研究大会がおこなわれる場所と費用(学会の入会費、年会費、学会の研究大会の参加費など)が重要だと指摘しているが、これらの規準は最優先の検討事項にはならない。よい学会は自分が住んでいる場所からは遠く離れたところで研究大会をするかもしれないし、費用も高額かもしれない。はじめから身の回りだけを調べることは自分の活動範囲に制約をかけ、「投資」の潜在的な価値を排除している。
よい学会の選び方(発表者編)
値打ち上げ
この目的は、あなたの研究内容に箔をつけることである。カリキュラム関連の研究発表をしたいなら、カリキュラム学会で発表し、そこで認められたり批判を受けたりして、専門的な理解を深めていく。カリキュラム学会の学術雑誌『カリキュラム研究』に論文が掲載されれば、カリキュラム研究者としての称号が得られる。研究職を志す教育学徒なら、あなたの研究の専門性を示す証拠にもなるだろう。幼児関連の学会雑誌にばかり論文を投稿している者が、カリキュラムや教育課程の分野の大学教員として採用されるはずがない。
同様に、デューイに関する研究発表をしたいとき、日本教育学会で発表するよりも日本デューイ学会で発表したほうが、よっぽど中身の濃い議論ができるし、その学会で鍛え上げられた研究内容だと分かれば、それを見た第三者からある程度の信頼を得ることができる。もし秋田県の算数・数学教育を題材にしたなら、「あきた数学教育学会」で発表し、秋田県の算数・数学教育を専門とする人々の前で報告が認められることにより、あなたの研究は科学的に正当化される。
あなたが学校の教職員なら、自らの教育実践の価値を評価してほしいと思うときがあるかもしれない。理論的な目線から評価をしてほしい場合は、非学校現場出身の研究者が学会役員や雑誌編集委員会のメンバーとして多く在籍しているところで、実践的な価値を評価してほしいときには、学校教育実践や教育実践系など、学校現場出身の研究者や現役教職員が活躍しているところで発表するとよいだろう。
あなたの研究内容の価値を上げるには、教育全般を扱うジェネラルな学会ではなく、研究内容をピンポイントで扱っている学会の研究大会で発表することが望ましい。
異分野との出会い
最近は、異分野の研究を積極的に歓迎する研究大会もあるため、値打ち上げのように研究内容と合致する学会だけにこだわる必要はない。普段なら見聞きしないような異質な研究発表があれば、興味を持つ参加者もきっと出てくるだろう。聴講者に新鮮さや衝撃を与えたいのなら、研究内容の分野とは多少異なる分野の研究大会で発表するのも1つの手である。
異分野との交流によって得られることも多い。いくつか例を出すと、同じ概念だからといって、分野によって違う捉えや使い方がされている場合がある。例えば、子どもが学んでいる姿を理解する「子ども理解」と、いじめや不登校に関連した臨床心理的な意味での「子ども理解」はニュアンスがやや異なる。そうした僅かな違いを理解することは、概念研究の推進力になる。「あなたは〇〇という言葉を使っていたが、私の研究分野でいう〇〇の意味は…」のように質問をしてくれる親切な聴講者がいるかもしれない。また、思わぬ研究デザインに結び付く場合がある。これまであなたが研究してきた分野とは違う分野でも、あなたがこれまで考え、取り組んできた理論や実践が(完璧とはいわないまでも)通用するかもしれない。あなたが異分野に踏み込むことで、それまでその分野で難しいとされてきた課題に対して、解決の曙光が見え始めることさえありえる。
その反面、異分野だからこその難しさといえるが、前提となる知識が聴講者との間で共有されていないので、いつもよりも丁寧に発表をしなくてはならない。大学のゼミや指導教員の前で研究を報告するときには、あなたの研究方針や使用する理論の枠組みを理解してくれているが、異分野の聴講者はまったく知らないと思ったほうがよい。使う言葉には細心の注意を払い、他者意識にあふれた発表を心がけるべきである。
そうした難しさはあるとしても、あなたの研究や実践が持っている可能性を広く喧伝して他に影響を与えたり、異分野との出会いを通じてあなた自身の研究を客観視したりするうえで、あえて異分野の学会を選ぶことは魅力的である。
狙い撃ち
狙い撃ちは、あなたの発表を絶対に聞いてほしい人を呼び込むことである。その分野の第一線で活躍する研究者や、同僚、後輩に「こんど〇〇学会で発表をするので聞きに来てほしい」と予め依頼し承諾をもらえれば、当日にありがたいコメントをもらえる可能性が高まるだろう。なかには大学の卒業論文の中間報告会のようなコミュニティ・スペースとして活用する者もいる。特定の人だけに確実に発表を聞いてほしいのであれば、その人が所属している学会の研究大会で発表するのがマナーである。したがって、初対面の人に聞きに来てほしいとお願いするときは、所属学会をResearchmapで確認するか、依頼とともにメールで問い合わせたほうがよい。教授クラスの職位であれば、自分が所属している学会の雑誌に投稿することも多いため、その人がどの学術雑誌に投稿することが多いのかを調べ、学問コミュニティを合わせにいくと、あなたが会いたい・会うべき人に会える確率が高くなる。
狙い撃ちは、普段なかなか交流することのできない人と会う機会をつくり、その機会を上手に使えば交流をますます深めることができる点に大きな魅力がある。ターゲットにする聴講者の範囲が狭くなることを覚悟できるなら、発表内容を深め進展させるにあたってかなり生産的な方法だといえるだろう。
攻撃の回避
これは、異分野コラボレーションの長所でもあり、ネガティブな側面でもある。あなたの発表内容とは異なるテーマを扱う学会の研究大会で発表することで、発表後の質問攻撃の被害をなるべく避けることができる。あなた以外にその分野について精通している者がいないので、大学の指導教員がしてくるような深い質問が来ることは滅多にない。あなたのプライドが傷つくことを極度に恐れているなら、あなたの専門性を周囲より優位に示せる異分野学会の研究大会で発表することを推奨する。
攻撃回避を理由にすることについて、いくつか注意点がある。攻撃回避により、あなたは安心して研究発表をしやすくなるが、狙い撃ちよりも研究内容を発展させる機会にはなりにくく、ともすれば業績稼ぎで終わってしまうこともある。また、よくSNSで取り沙汰される「素人質問」が出てきやすいので、どんな質問がきそうなのかをよく想定しておき、あたかもその分野の専門家であるかのように気丈にふるまうことが肝心である。もう1つ気を付けたいのは、「なぜその学会の研究大会で発表するのか」と周りから聞かれたときの回答である。個人的な関心で研究発表をするなら何も問題はないが、あなたが大学院生なら指導教員から聞かれるかもしれない。異分野との出会いや狙い撃ちのような理由を掛け合わせた回答を用意するとよいだろう。
発表形式の相性
典型的な発表形式にはポスターと口頭の2つがあり、どちらが性に合うかで決めてもよいだろう。学会によっては、ポスターと口頭のどちらか一方だけを認めているところがあるので注意してほしい。
ポスターは、立ち止まってくれた人に研究内容をその都度報告するものである。発表は10分前後と短く、興味のある人だけしか聞きに来ないので、出会いやアドバイスを求めるのに適した方法といえる。しかし、説明をしているあいだに質問が来たり、発表を聞いてくれる人を呼び込んだりしなくてはならない点では苦労するだろう。ポスターの時間は所定の位置から離れることができず、ポスター提示のみで発表者が不在のときには、発表が取り消されるときもある。最悪の場合、聞きに来てくれる人が誰もいなかったという悲しい結果に終わるときもある。
口頭発表は、その時間に集まってくれた人に20分前後でプレゼンテーションし、その後に数分の質疑応答をこなす。自分から広報をせずとも聴講者が指定の時間に集まってくれるので、ポスターよりも聴講者数が一般的に多い。口頭発表は分科会と呼ばれる枠でおこなわれ、あなた以外にも数名の発表者がいる。すべての発表が終わると全体討論の時間に移り、聴講者や分科会の司会者、他の発表者から質問が寄せられる。この全体討論や、発表後の質疑応答が他の聴講者にも聞かれていることに苦痛やストレスを感じるならば、口頭発表はあまりおすすめできない。
それぞれの形式には長所と短所があり、一概にどちらがよいと即断ができない。
業績稼ぎ
あなたにとってよい学会とは、「少ない負担かつ高効率で業績を稼げる場所」かもしれない。COVID-19の流行時には、発表者の負担が少ないオンライン学会も盛んにおこなわれたが、少しずつ下火になっている。実りある発表にならないかもしれないが、それでも研究大会で発表すること自体に意味があると考えている人は、次のような条件で探すことをおすすめする。ちなみに、単純に発表の負担を減らしたいのであれば、発表を複数人で手分けしておこなうことで、1人あたりの負担を軽くすることができる。いちども発表をしたことがない大学院生は、指導教員と共同で発表するか、当日に指導教員が発表しないとしても原稿作成に関与することが多いので、進んで協力を依頼するとよいだろう。
①アブストラクトの審査が甘い(ない)。
一般的に、研究大会で発表するときには発表のアブストラクトを事前に提出するように求められる。その内容をもとに大会事務局が分科会の振り分けを決めたり発表可否を決めたりしている。このアブストラクト審査で落ちることはほとんどないので心配は不要だが、修正の指示が入らないほうが負担は少ない。
②厳密な科学的研究が少なく、実践報告が多い。
学会の色が出やすいところである。教育現場で働いている人が発表者を務めることの多い大会では実践報告が多く、先行研究の文献を引用しなかったり、薄弱な根拠をもとに主張を述べたりしても周囲から咎められることはほとんどない。しかし別な大会では、発表の論理性をつっこんで聞いたり、研究方法の厳密性を問う質問が飛び交ったりする。厳密な科学的研究に自信が多いときは、研究一筋でやってきた研究者が集まる大会よりも、実践家が多く聞きに来る大会で発表したほうが精神的なダメージは少ない。
③質疑応答や発表後の全体討論の時間が少ない(あるいはない)。
過去の研究大会のプログラムがあれば、それを参照するとよい。発表者にとって負担なのは、発表後の質疑応答や発表後の全体討論だろう。この時間が少なければ少ないほど、余計なことを考えずに済む。しかし、この質疑応答や全体討論こそもっとも有意義な時間だと考える者もいる。そのため、はじめは聴講者としてこの時間をともに過ごし、どれだけ価値があるのかを値踏みしてみてもよいだろう。
④オンライン発表(ポスターや資料のアップロード)で、参加者が自由に閲覧できる。質疑応答をチャット形式でする。
COVID-19流行後はあまり見かけなくなったが、ネット上にアップロードされた資料を見てもらい、大会専用のチャットでやりとりをする方法がある。あなたはパソコンの前にずっと居座る必要はなく、定期的にチャットに質問が来ていないかを確認するだけでよい。リアルタイムで対応しなくてよいので、来た質問に対する回答をじっくり考えることができ、対面コミュニケーションに特有のプレッシャーを感じることもない。
⑤発表をビデオ録画し、当日参加者が自由に視聴する。質問があればメールで問い合わせる。
海外の大会でも一部採用されているが、発表を予めビデオ録画したものを当日ネット等にアップロードしたり、大会の会場で流したりする方法である。発表者は余裕をもって資料を作成し録画作業をしなくてはならないが、メールへの問い合わせには誠実に答えるという条件を受け入れれば、当日はその場にいなくてもよい(※大会の参加方法を確認しておきたい)。
よい学会の選び方(参加者編)
学会名ではなく論文と研究者を見よ
興味のある分野の学会を適切に選ぶのは、簡単なようでいて実は難しい。例えばあなたが「災害教育」に興味があったら、ウェブ検索で「災害教育 学会」などと調べるだろう。そして、おそらくトップ表示される「防災教育学会」に目がいくはずである。しかし、防災教育は「日本自然災害学会」や「日本災害復興学会」や「地域安全学会」でもよく取り上げられている。このように、学会名だけを調べるだけでは本当に求めているものと出会えないことがよく起きる。今現在、J-ERNはキーワード検索を用いて大会名やイベント名を探し出すことしかできない。しかし近い将来、各学会で扱っている話題を検索対象に含める予定である。
あなたの関心に少しでも合致する学会を見つけ出す方法が2つある。1つは、CiNii等の論文データベースから、あなたをもっとも惹きつける論文を数多く出している学術雑誌と発行元の学会を探し出すことである。もう1つは、あなたの関心のある分野やテーマの最前線に立つ研究者を調べ、彼らのResearchmapや活動履歴からどの学会に所属し発表をおこなっているのかをチェックすることである。はじめの「日本自然災害学会」「日本災害復興学会」「地域安全学会」などの情報は室﨑益輝氏のResearchmapの所属学協会から得ている。
懇親会や交流会の有無
研究大会に参加する醍醐味は、興味深い発表と発表者に出会えることであり、それは大会後におこなわれる懇親会や交流会も含まれている。いくつかの研究大会では、一般発表やシンポジウム終了後の夜に懇親会や交流会を設けており、新たな気づきや親交をインフォーマルに得ることができる。1人きりで参加するのは少々不安だが、大会中に出会った人と名刺交換をしてつながりを築き、見知った人を作ると参加しやすくなるだろう。1人でポツンといても声をかけてくれる物好きな人は必ずいる。オープンな姿勢を保ち、あなたの興味関心と聞きたいことを、いつでも話せるように頭に入れておこう。
日本学術会議協力学術研究団体の指定
これだけ多くの学会があれば、動きの鈍い学会から非常に活発な学会まで様々ある。学会が実態として活動しているかを判断する1つの規準は、日本学術会議協力学術研究団体(https://www.scj.go.jp/ja/group/dantai/index.html)の指定である。この指定を受けるためには会員数、会員数に占める研究者数の割合、学術雑誌の発行などのいくつかのノルマがある。この団体の指定を受けることが「よい学会」の絶対条件ではないが、比較的規模が大きく、安定した実績と知名度を持ち、国の政策にも大なり小なり影響を与えている。あなたがもし教育政策に強く関わりたいのであれば、団体として指定を受けている学会にコミットするのが1つの近道だろう。
まとめ
この記事では、学会の研究大会に参加・発表するときに参考になる規準を整理してきた。これらは、学会に入るときの規準としても役立つだろう。教育系学会は数多くあり、似通った名前がいくつもあるなかで、最良のものを選択するのはとても骨の折れる作業になってきている。しかし学会や研究大会は、書籍や勉強会・研究会では得られない知識を獲得し、同志と出会える学習環境として、研究者以外のあらゆる教育関係者や教育に興味のあるすべての人々に開かれたコミュニティであるべきだ。この記事で示した規準は、教育系学会だけではなく、その他の分野においても適用できる。